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犬の健康診断は必要?何歳から受けるべき?検査項目や費用・健康寿命を延ばすポイントを解説
2026/09/18
治療方針、その他

「元気そうだから、健康診断はまだ必要ないかな?」と思っていませんか?


犬は、人間のように言葉で不調を伝えることができません。さらに、本能的に体調不良を隠そうとするため、症状が現れた頃には病気が進行していることもあります


健康診断は、病気を見つけるためだけのものではありません。元気なときの状態を知り、将来の小さな変化に気付くための大切な機会です。


この記事では、犬の健康診断を始める年齢や頻度、検査項目、費用などを解説します。血液検査で「異常なし」と言われたものの気になる症状がある場合や、病気になる前からできるケアについても見ていきましょう。



犬に健康診断は必要?何歳でどのくらいの頻度で受けるのがベスト?


犬の健康診断は、元気に見えるときにも受けることをおすすめします。若いうちから継続すると、その子にとっての正常な状態を記録でき、年齢による変化にも気付きやすくなるでしょう。


犬に健康診断が必要な理由

犬の病気の中には、初期段階では分かりやすい症状が出ないものもあります。食欲や元気があっても、体の中で少しずつ変化が進んでいるかもしれません。


健康診断によって症状が出る前に異常を見つけられれば、早期治療につながり、犬の負担や治療費を抑えられる可能性があります。


また、検査結果は一度の数値だけでなく、過去との比較も重要です。健康なときの体重や血液検査などのデータを残しておくと、基準値内の変化も含め、その子特有のサインを見つけやすくなります。


健康診断は何歳から受ける?頻度は?

健康診断は、シニアになってからではなく、子犬の頃から受けられます。ワクチン接種や予防診療の際に、成長の様子や先天的な問題、歯や関節、皮膚などの状態を確認してもらいましょう。


一般的には、1~6歳頃までは年1回、7歳以降は年2回が一つの目安です。ただし、大型犬は小型犬より早くシニア期を迎える傾向があります。犬種、体質、持病によって適切な開始時期や頻度は異なるため、かかりつけの獣医師と相談してください。


犬の1年は、人間の数年分に相当するほど変化が大きいものです。「去年は大丈夫だったから」と考えず、定期的に確認することが早期発見につながります。



犬の健康診断では何を調べる?検査内容・費用・ストレス軽減のポイント


犬の健康診断は、かかりつけの動物病院などで受けられます。病院によって検査内容は違いますが、一般的な検査項目を知っておくと、病院比較の時に役立つでしょう。犬にとっての健康診断は、想像以上にストレスです。軽減するポイントも押さえて、安心できる状態で受診しましょう。


健康診断の主な検査項目

主な検査と分かることは、次のとおりです。



すべての検査が毎回必要なわけではありません。年齢、犬種、症状、これまでの検査結果を踏まえ、その子に必要な検査を選ぶことが大切です。


血液検査だけでは分からない病気もある

血液検査で異常がなくても、すべての病気を否定できるわけではありません。関節疾患、初期の心臓病、歯周病、皮膚病、眼科疾患などは、診察や画像検査を組み合わせて見つける必要があります。


特に胃腸の不調は、嘔吐や下痢を繰り返していても、血液検査に明確な異常が出ないことがあります。数値だけでなく、便の状態、食欲、吐く時間帯、食事内容など、家庭での様子を詳しく伝えてください。


犬種によって注意したい病気も異なります。「血液検査が正常だから大丈夫」と安心しきらず、その子の弱りやすい部分に合わせて検査を組み合わせましょう。


健康診断にかかる費用・時間・保険

費用は動物病院や検査内容によって異なります。血液検査のみでは5,000~10,000円程度、複数の検査を組み合わせた健康診断では10,000~20,000円程度が一つの目安です。レントゲンや超音波検査などを追加すると、これより高くなることもあります。


所要時間は30分~1時間程度が目安ですが、検査内容によっては半日預かりになる場合もあります。結果は当日分かるものと、数日後に健康診断書などで説明を受けるものがあります。


症状のない健康な犬が受ける健康診断は、原則としてペット保険の補償対象外です。ただし、症状や病気の疑いがあり、診療のために行った検査は対象になる可能性があります。契約内容によって異なるため、保険会社へ確認しましょう。


健康診断のストレスを減らす工夫

できるだけ負担を減らすため、予約制など待ち時間の少ない病院を選ぶのも一つの方法です。普段使っている毛布を持参し、診察前に激しく遊ばせたり興奮させたりしないようにしましょう。


怖がりな犬や過去の診察で強いストレスを感じた犬は、予約時に伝えてください。診察の順番や待機場所、検査方法を工夫できることがあります。


犬の健康診断だけでは見つからない変化も…健康寿命を延ばすためにできること


健康診断は重要ですが、検査だけですべての不調が見つかるわけではありません。毎日一緒にいる飼い主さんだから気付ける小さな変化も、大切な健康情報です。


「異常なし」でも安心しすぎない

検査結果が正常範囲でも、体調の変化が始まっている場合があります。


・最近、寝る時間が増えた

・毛づやが悪くなった

・お腹を壊しやすくなった

・以前より寒がるようになった

・皮膚のかゆみや外耳炎を繰り返す


こうした様子があれば、「年齢のせい」と決めつけず、健康診断の際に伝えましょう。気になる変化を写真や動画、メモに残しておくと、診察時に説明しやすくなります。


「様子を見ましょう」と言われた時にできること

健康診断で少し気になる数値があっても、すぐに投薬する段階ではなく、経過観察になることがあります。また、症状があるのに検査上、西洋医学の視点では明らかな異常が見つからないこともあるでしょう。


「様子を見ましょう」と言われて、そのままにしていると、病気だと診断される状況になってしまいます。この状態になるまで待つよりも、東洋医学的な治療で体質を整え、病気にならない段階で不調を改善する方法も検討しましょう。


東洋医学では「未病」という考え方がある

東洋医学には、西洋医学的に病気とは診断されていなくても、健康な状態から少しずつバランスが崩れている「未病」という考え方があります。


当院では、検査数値だけでなく、冷えや熱のこもり方、胃腸の弱さ、皮膚の状態、食欲や便などを含めて、その子の体全体を診ます。漢方薬によって「数値異常になる前の不調」を整えたり、体質改善をサポートしたりできるケースもあります。


西洋医学による検査で病気を早く見つけ、東洋医学で日々の小さな変化や体質にも目を向ける。両方の良さを取り入れることが、病気の予防と健康寿命を延ばすことにつながります。


健康診断で病気が見つかった時の新たな選択肢

健康診断で病気が見つかった場合、すぐに西洋医学的な治療を行う方も多いです。しかし、痛み止めや制吐剤など、いわゆる症状を抑える西洋医学的な治療では、根本治療が難しい場合もあります


健康診断で早期発見をしても、症状や数値を抑えているうちに進行し、悪化や再発をしてしまうかもしれません。末長く健康を維持するためには、東洋医学的なアプローチで病気の根本原因から改善してあげるのも選択肢の1つです。



犬の健康診断についてよくある質問


Q1. 犬の健康診断は元気でも受けた方がいいですか?

元気なときにも受けることをおすすめします。症状のない段階で異常を見つけるだけでなく、将来の検査結果と比較するための基準を残せるからです。


Q2. 健康診断は何歳から始めるのがおすすめですか?

子犬の頃から定期的に全身状態を確認しましょう。一般的には6歳頃まで年1回、7歳以降は年2回が目安ですが、犬種や持病に合わせて獣医師と相談してください。


Q3. 健康診断で「異常なし」と言われたのに体調が気になります。本当に異常ではないですか

健康診断で異常が出なくても、すべての病気や体調変化を否定できるわけではありません。西洋医学的に異常がなくても、東洋医学的に診断することで不調の原因がわかり、症状の改善だけでなく、今後の病気の予防に繋がることもあります


まとめ|犬の健康診断は「病気を見つけるため」だけではなく健康寿命を伸ばすためでもある

犬の健康診断は、病気を見つけるだけでなく、元気なときの状態を知り、将来の変化を早く捉えるためのものです。若いうちから継続し、年齢や体質に合った検査を選びましょう。


そして、検査結果が「異常なし」でも、飼い主さんが感じた小さな違和感は大切です。愛犬が最後まで自分の足で歩き、ご飯をおいしく食べ、ご家族と笑顔で過ごせるように、健康診断と日頃の観察、未病の段階からの体質ケアを行なっていきましょう。


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