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- 犬の膵炎の原因とは?繰り返させない・重症化させないための治療と予防法
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- 2026/09/12
- 腎臓や肝臓などの内臓疾患
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犬の膵炎は突然発症し、命に関わることもある病気—そう聞くと、「何が悪かったの?」「余命は?」「治るの?」と今後が気になる飼い主さんが多いと思います。
犬の膵炎は適切な治療を行えば回復する一方で、原因が特定できない場合は繰り返すことも少なくありません。
この記事では、犬の膵炎について、原因や治療法を解説します。症状の繰り返しを防いだり、重症化させたりしないための体の整え方も知って、健康な毎日を過ごせるようにしましょう。
この記事の目次
犬の膵炎はなぜ起こる?まず知っておきたい原因と症状
犬の膵炎はなぜ発症するのでしょうか。愛犬が辛そうにしていると、「あの時の◯◯が悪かったのではないか」などとご自身を責めてしまいやすいです。膵炎について、正しい知識を知っておきましょう。
膵炎とはどんな病気?
膵臓は、消化酵素や血糖値を調整するインスリンを分泌する臓器です。膵炎では消化酵素が膵臓自身を傷つけ、炎症を起こします。
犬の膵炎には、2種類あります。

膵炎になったからといって、必ず余命が短くなるわけではありません。経過は重症度や合併症などで異なるため、早期治療と回復後の管理が大切です。
犬の膵炎でよく見られる症状
犬の膵炎では、以下のような症状がみられます。
・嘔吐や下痢
・食欲不振
・元気消失
・発熱
・腹痛
前足と胸を床につけ、お尻を持ち上げる「お祈りのポーズ」や、口をペチャペチャする、えづく、背中を丸めるといった様子も、吐き気や腹痛のサインかもしれません。
軽度や慢性の場合は、元気があるように見えることもあります。「少し食欲が落ちた」「ときどき吐く」を繰り返す場合にも注意しましょう。何度も吐く、水も飲めない、強く痛がる、ぐったりする場合は、すぐに受診してください。
犬の膵炎は何が原因?食べ物だけが原因ではない
犬の膵炎をネットで検索すると、原因は食べ物だと紹介している情報もあるでしょう。「この前あげたおやつが原因かな…?」とご自身を責める飼い主様もいますが、一つの食べ物だけで膵炎が起こるとは限りません。
高脂肪の食事や肥満、基礎疾患、薬剤、体質など複数の要因が関係し、原因を特定できないケースもあります。脂っこいものを与えていない犬でも発症するため、体全体の状態を確認することが重要です。
※参考:犬の急性および慢性膵炎の診断治療の最前線 1. 膵炎の病態と臨床病理学的診断
なぜ膵炎を繰り返すの?再発を招いてしまう本当の原因と重症化リスク
繰り返す膵炎に悩む飼い主さんも多いのではないでしょうか。犬の膵炎が再発してしまう本当の原因を解説します。
【要注意】無理な食事が炎症を悪化させる
「ごはんを食べないから」と、動物病院で吐き気止めの注射を打って無理やり食べさせようとしていませんか?
お腹が痛いということは、胃腸や膵臓が激しい炎症(火事)を起こしている状態で、胃の動きが悪く、十分に食事を受け入れる態勢が整っていません。そこに無理やりご飯を詰め込むと、胃腸や膵臓に負担をかけ、炎症を引き起こしてしまいます。
犬の膵炎の時の食事には、ささみやさつまいもが良いという情報もありますが、それもその子次第。どの程度・何を食べさせれば良いのかは、獣医師に相談しましょう。
注射や薬による「一時的な押さえ込み」が招く重症化リスク
西洋医学の治療(膵炎の注射、痛み止め、吐き気止め、低脂肪の療法食)は、今起きている症状を素早く抑えるためには非常に有効です。
しかし、目の前の症状を薬で抑えて食べさせ続ける治療だけを繰り返していても、根本原因である「炎症」は解決されません。
それどころか、慢性的な炎症が胃腸粘膜を傷つけ続け、やがて重度の「炎症性腸疾患(IBD)」やリンパ管拡張症という、より重篤な病態に発展してしまう恐れがあります。
繰り返す慢性的な炎症は「免疫が弱っているサイン」
膵炎を何度も繰り返したり、皮膚炎や外耳炎など複数の炎症を併発している子は、体全体の免疫力が著しく弱っている可能性があります。免疫が弱まると体内の炎症をコントロールできなくなり、炎症が暴走しやすくなるのです。
元々、体が炎症を起こしやすい体質の場合も、膵炎を繰り返しやすいといえます。そのため、膵炎の症状を抑えるよりも、「炎症の原因は何か?」に注目して治療を行うのが大切です。
漢方薬で犬の膵炎の原因を治療し「体全体」を整えて再発を防ぐ
犬の膵炎には、漢方薬治療もおすすめです。漢方薬治療を行う際は、膵炎を起こす根本原因を診るため、体全体を整えられます。再発や重症化を防ぎ、愛犬と穏やかな日々を過ごしましょう。
漢方薬で「免疫のバランス」を整える
膵炎を治療するには、膵臓という「点」だけを見るのではなく、胃腸の働き、「免疫の状態」など、体全体のバランス(土台)を診て整えていくことが大切です。
弱った免疫を漢方薬でやさしくサポートすることで、体が本来持っている「自己治癒力」を高め、自ら過剰な炎症を鎮められる状態に維持していきます。
また、胃腸が弱い体質の子の場合、漢方薬で胃腸の働きをサポートしてあげることもできます。
漢方薬では点滴や強い注射に頼らなくても、お腹の痛みを起こしにくい健やかな体づくりを目指せるため、繰り返す膵炎に疑問を持つ方に検討して欲しい治療法の1つです。
不調を繰り返さないための「お家ケア」と食事のポイント
「お腹の不調=温める」と反射的に考える方が多いでしょう。しかし、膵炎のように体内で激しい炎症(熱)が起きている時に温めるのは、かえって逆効果かもしれません。胃腸を温める場合でも、炎症を抑えながら温めたり、温めすぎの場合は冷やしたりと、体の状態に応じてバランスよく行うのが大切です。
食事は、胃腸に負担がかからない食事を心がけましょう。特定の栄養素をサプリなどで足すことよりも、引き算で胃腸への負担を軽くすることが大切です。人間が食べるのと同じ新鮮さや「作ってから時間が経っていない旬の食材」など、食べ物としての質(無添加で安全なもの)を意識してあげることが体の回復力を助けます。

その子らしく「歩く・食べる」毎日を守るために
これまでに何十回と膵炎の再発を繰り返し、お薬が手放せなかった15歳のジャスパーくん。体質に合わせたオーダーメイドの漢方薬治療を取り入れたことで、数年間ずっと再発せずに過ごせました。
ただ症状を薬で抑え込む「治療のための治療」ではなく、愛犬が美味しいごはんを喜んで食べ、元気に歩き、ご家族と笑顔で過ごす「かけがえのない時間」を守るのを大切にしています。
参考症例:ジャスパーくん
犬の膵炎の原因についてよくある質問
Q1. 犬の膵炎の原因は食べ物だけですか?
食事は要因の一つですが、肥満、基礎疾患、薬剤、体質なども関係します。原因不明のケースも少なくありません。
Q2. 膵炎から糖尿病になってしまうというのは本当ですか?
膵炎によってインスリンを分泌する機能が損なわれると、糖尿病を併発することがあります。水を飲む量や尿量が増えた場合は主治医に相談してください。
Q3. お腹を痛がって食欲がない時、どう対処すればいいですか?
無理に食べさせず、早めに動物病院へ連絡してください。食事を止めるか、いつ再開するかについても、自己判断せず獣医師の指示を受けましょう。
まとめ|犬の膵炎の原因は慢性的な炎症かも?漢方薬で再発と重症化を防ごう
犬の膵炎の原因は、食事だけではありません。元々の胃腸の弱さや、炎症を起こしやすい体質かどうかによっても異なります。膵炎の治療は、薬や注射などが一般的ですが、炎症の根本原因を治療しないと再発を繰り返す子も少なくありません。
当院の漢方薬治療では、その子の体質をみながら、炎症の原因を治療していきます。その子の体質に合わせた日常生活や食事の工夫もお伝えしていますので、お気軽にご相談ください。

















