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- 多発性関節炎で漢方薬治療しているはなちゃん
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- 2026/09/21
- 免疫性の炎症
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今回は、多発性関節炎と診断されたトイプードルのレオちゃんの治療経過をご紹介します。
予防に気をつけていたのに、ある日突然
レオちゃんの飼い主さんは、もともと病気の予防にとても気を配っていて、ワンドック(犬の健康診断)も定期的に受けていました。
その中で血小板が下がったり、胆泥が見つかったりしたこともありましたが、西洋医学では特に有効な手立てがない状態でした。東洋医学の視点で振り返ると、この頃から少しずつ「炎症を起こしやすい体質」が表れていたと考えられます。
そしてある日、レオちゃんは急に歩きたがらなくなってしまいました。前の月にワンドックを受けたばかりのことでした。
1年近く続いたステロイドと免疫抑制剤の治療
そこから1年近く、ステロイドと免疫抑制剤による治療が続きました。しかし、炎症の指標であるCRPはなかなか下がりません。
途中で幹細胞治療も試され、CRPは一旦下がったものの、結局ぶり返してしまいました。
※幹細胞治療ではステロイドを併用することが多いため、数値の改善がステロイドによる一時的なものであるケースも少なくありません。
かかりつけの病院で「今まで見た中で一番ひどい免疫疾患」と言われるほど、難しい状態でした。
東洋医学で見たレオちゃんの体質:「寒がりなのに、熱がこもる」
当院で東洋医学的に診断したところ、レオちゃんは寒がりにもかかわらず、体に熱がこもりやすい体質でした。鼻が乾きやすく、毛艶もよくない状態です。
これは、体をうるおす「水」の部分、陰陽でいう「陰」が弱っているサインです。
「冷やしすぎない」バランスが治療の鍵
漢方薬治療では、陰を補いながら炎症の熱をコントロールすることを基本にしました。
ただし、レオちゃんは熱がこもる一方で、体そのものの熱は弱いタイプです。炎症の熱を取りすぎると、お腹が冷えて下痢をしたり、かえって体調を崩してしまったりします。
そのため、冬場は体を温める漢方薬も併用するなど、その時々の状態に合わせて漢方薬でバランスをとりながら治療を続けてきました。
また、炎症は体の弱いところに起こりやすい傾向があるため、漢方薬と並行して整体で骨格も整えています。
ステロイドなしで元気に過ごせるように
漢方薬を併用しながらも、ステロイドを減らしてはぶり返す…ということを何度か繰り返しました。それでも少しずつ減らしていくことができ、今年7月以降のこの2〜3ヶ月は、ステロイドも免疫抑制剤も使わずに、足の痛みもCRPの上昇もなく元気に過ごせています。
(8月半ば、台風で天気が崩れた日だけ少し怪しい様子があったため、頓服でステロイドを使いました。)
飼い主さんの心配に対して
長く免疫抑制剤を飲んでいたことから、「がんや口の中のできものができやすくなる」という情報を目にされ、飼い主さんは心配されていました。
免疫抑制剤は、免疫の働きを抑え続ける治療です。一方、今のレオちゃんは漢方薬によって体のバランスが整い、免疫が正常に働く状態に近づいています。この状態を漢方薬で維持していきましょう、とお話ししています。
さいごに
免疫の病気は、数値を抑えるだけでなく、その子の体質を見極めて整えていくことが大切です。西洋医学の治療と漢方薬を組み合わせることで、レオちゃんのように少しずつ薬を減らせる可能性もあります。
鼻の乾きや毛艶など、体質のサインは毎日の様子にも表れています。気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

















