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- 漢方薬減薬のペースについて
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- 2020/03/18
- 治療方針、その他
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低アルブミン血症で漢方薬治療しているリアンちゃん、ステロイドはだいぶ前に休薬し、漢方薬もだいぶ減らしてもアルブミンはしっかり維持できています。どこまで、どのペースで漢方薬を減らしていくかは、病気や体の状態しだいですが、再発や他の病気にならないよう、体質さえ維持できれば減薬できます。逆に、減らして体質が崩れるようならば減らさないほうがいいです。とくに、生まれ持った体質、今までの多量の免疫抑制薬によって免疫が壊れてしまっている場合は、なかなか減らすことができないことが多いです。
体質の崩れは、検査の数値として表れる前にいろんな兆候として現れますが特に皮膚の兆候がわかりやすいです。低アルブミン血症に限らず他の免疫疾患の治療でも、炎症体質に偏って来ると、数値として表れるまえに皮膚の赤みや黒み、痒みとして少しずつその兆候が現れてきます。
なので減薬するときは、そういう兆候があればまた漢方薬量を少し戻してあげて、と話しています。
またこの時期は、ワクチン接種によって免疫が乱れることも多いので、免疫を維持できるようにワクチン前後は漢方薬を増やすこともあります。