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- 犬が朝吐くのはなぜ?繰り返す症状を改善させる治療法を解説
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- 2026/10/02
- 治療方針、その他
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朝になると愛犬が吐くものの、その後は元気にごはんを食べている。このような状態が続くと、「空腹が原因なら心配ない?」「病院へ行くべき?」と迷う飼い主様も多いでしょう。
犬が朝吐く原因には、長時間の空腹だけでなく、胃腸炎や異物、内臓疾患、胃腸の機能低下などがあります。毎朝のように繰り返す場合は、体の根本原因が解決されていないかもしれません。「いつものこと」と放置せず、原因を確かめることが大切です。
この記事では、吐いたものから考えられる原因や受診の目安、自宅での対応を解説します。繰り返す嘔吐は、体の根本が整っていない可能性も。東洋医学から見た根本的な治療法も解説します。
この記事の目次
犬が朝吐く理由は?吐いたものから考えられる原因と病気
犬はどうして朝に吐くのでしょうか。原因を知っておくと、今の犬の状態を知る手がかりになります。注意すべき病気についても知って、早めの対処をできるようにしましょう。
黄色い液体・透明な液体・白い泡を吐く原因は何?
黄色い液体は胆汁、透明な液体や白い泡は胃液や唾液などの可能性があります。
夕食から朝食までの間隔が長いと、空腹の胃に胃液や胆汁が流れ込み、胃粘膜を刺激して吐くことがあります。これは「胆汁嘔吐症候群」と呼ばれ、早朝や食事前に吐きやすいのが特徴です。
ただし、黄色い液体や白い泡を吐いたからといって、必ず空腹が原因とは限りません。胃腸の不調や膵炎、肝臓・腎臓の病気などでも同様の嘔吐が見られます。繰り返す場合は詳しい検査が必要です。
「嘔吐」と「吐き戻し」の見分け方
嘔吐と吐き戻しでは、原因となる場所や必要な対応が異なります。
嘔吐は、吐く前に口をペチャペチャする、よだれを垂らす、お腹を波打たせてえづくなどの様子が見られます。胃腸の不調だけでなく、肝臓・腎臓・膵臓などの病気が隠れているかもしれません。
一方、吐き戻しは、食後間もなく、前触れなく未消化のフードが出てくるのが特徴です。食道炎や巨大食道症、異物による詰まりなどが隠れていることもあります。
吐き戻しの場合、食器の高さやフードの形状を変えることで負担を軽減できるケースもあります。
胃腸炎や異物などの病気に注意するべき状況
次のような症状がある場合は、早急な受診が必要です。
・ピンク色の液体や鮮血、コーヒーかす状のものを吐いた
・黒いタール状の便や血便が出ている
・おもちゃや紐などを誤飲した可能性がある
・何度も激しく吐き、水も飲めない
・吐こうとしているのに何も出ない
・お腹が膨らみ、苦しそうにしている
・ぐったりして起き上がれない
・激しい下痢や腹痛、脱水症状がある
前足と胸を床につけ、お尻を持ち上げる「お祈りのポーズ」も腹痛のサインです。吐こうとしても吐けず、お腹が膨らんでいる場合は、胃拡張・胃捻転症候群などの緊急疾患も考えられます。

犬が朝吐いたときはどうする?受診の目安と食事のとり方
犬が朝吐いただけでは、重大な病気なのかどうかはわかりません。まずは吐いた時の状態を確認しましょう。食事については、多くの飼い主さんが悩む部分です。胃腸に負担をかけない食事のとり方を確認するのが大切です。
吐いた後も元気・食欲がある場合に確認したいこと
一度吐いただけで、その後も元気や食欲があり、水も飲めている場合は、短時間様子を見ましょう。
次の内容を記録しておくと、受診時の診断に役立ちます。

吐しゃ物の写真も撮っておきましょう。吐いた直後に大量の水や食事を与えると、再び吐くことがあります。無理に飲食させないようにしましょう。
毎朝吐く・下痢や元気消失を伴う場合は動物病院へ
毎朝のように吐く場合や、下痢、元気消失、食欲不振、口をペチャペチャする、お祈りのポーズなどを伴う場合は受診が必要です。
血液検査で異常が見つからなくても、胃や腸の粘膜、食道の働きまですべて分かるわけではありません。症状が続く場合は、便検査やレントゲン、超音波検査、内視鏡検査などを検討します。
西洋医学による点滴や制吐薬は、脱水や強い吐き気を速やかに抑えるために重要です。ただし、治療後も嘔吐を繰り返し、薬をずっと使用していると、朝の嘔吐が治りにくいだけではなく、炎症が慢性化したり腸内細菌のバランスを乱すかもしれません。症状の背景にある胃腸の状態や体質まで確認する必要があります。
食事はあげてもいいの?
胃が炎症を起こして吐いている場合は、胃を休ませることが重要です。そのため、食事の間隔は空ける必要があります。食事回数を増やすと、一時的に吐き気を誤魔化せる可能性もありますが、胃にさらに負担をかけてしまい、症状が慢性化するかもしれません。
食事を休ませるべきか、少量ずつ与えるべきかは、原因や年齢、持病によって異なります。犬が食べたそうにしているか、全身の元気があるかどうかをみて、獣医師に相談しましょう。
対策しても犬が朝吐くのを繰り返すのはなぜ?体全体から原因を考えよう
食事時間を変えても、薬を飲んでも再発する場合、原因は胃腸だけでなく体質や全身のバランスにあるかもしれません。体の根本から診る東洋医学の視点で、犬が朝吐く原因について紐解いていきます。
東洋医学的に見る「朝吐く」原因は?
未明に未消化物や透明な胃液、白い泡を吐く場合、胃腸の冷えや働きの低下が関係している可能性があります。一方、朝食前の時間帯に黄色い液体を吐く場合は、胃の炎症や熱による胃酸過多が関係しているかもしれません。これらは体質の乱れから起こります。
同じ「胃腸が弱い犬」でも、胃腸が冷えて動きが悪い犬と、炎症を起こしやすい犬では治療が異なります。冷えと熱が混在していることも珍しくありません。
漢方薬なら何でもよいわけではなく、体を温める処方が炎症を悪化させる場合もあります。その子の状態を見極め、原因に合った漢方薬を選ぶことが大切です。

体全体を整えて原因を改善するには
吐くという反応には理由があります。吐くということは、炎症や機能不全によって、胃腸が食事を受け入れられない状態です。この状態の時に、嘔吐中枢に作用する強力な制吐剤を使い、一時的に食欲を回復させて食べさせると、胃腸に余計な負担をかけてしまうでしょう。
炎症を起こしている胃腸に過剰な負担をかけ続けると、IBD(炎症性腸疾患)を引き起こすかもしれません。
当院では、なぜ胃腸が繰り返し不調になるのかを考えます。冷えがあれば胃腸を温め、熱や炎症が強ければ鎮めるなど、体質に合わせて漢方薬を調整します。
繰り返す嘔吐を漢方薬で治療したベルちゃん
5歳のマルプー・ベルちゃんは、食欲不振や腹痛を繰り返し、その都度、病院で点滴や注射を受けていました。口をペチャペチャする、えづく、お祈りのポーズをするといった症状も見られ、膵炎と診断されたこともあります。
再発を繰り返すことに疑問を持ったご家族が、体の土台から整えるために漢方薬治療を選択。治療開始後は、体調に合わせて漢方薬を調整し、腹痛があるときは無理に食べさせず胃腸を休ませました。
その後、ベルちゃんは4か月にわたって腹痛を起こさず、ご家族からは「点滴や注射なしで回復してくれてうれしい」「元気にごはんを食べる姿を見るのが幸せ」とのお言葉をいただきました。
すべての犬が同じ経過をたどるわけではありませんが、繰り返す嘔吐では、その子の体質まで診て治療することも選択肢の一つです。
犬が朝吐くことについてよくある質問
Q1. 朝に黄色い液体を吐いても、元気なら様子を見てよいですか?
一度だけで、その後も元気や食欲がある場合は様子を見られることもあります。ただし、毎朝吐く、回数が増える、ほかの症状を伴う場合は受診しましょう。
Q2. 犬が朝吐く場合、夜食を与えれば改善しますか?
一時的には改善することもあります。ただし、胃炎や胃もたれなどがある犬では胃腸に負担になることもあります。胃が炎症を起こしている場合あるいは、胃もたれを引き起こしている場合は、頻繁に食事を摂ることがIBDを引き起こすかもしれません。今の症状の根本原因を見極める必要があります。
Q3. 血液検査で異常がなくても胃腸の病気はありますか?
あります。血液検査だけでは胃腸粘膜や食道の状態が分からないことがあります。また、冷えやすい体質や熱がこもりやすい体質などの根本原因は、西洋医学的な検査だけではわからない可能性が高いです。当院では、触診や全身の観察、日常生活の様子なども視野に入れて根本原因を探ります。
まとめ|犬が朝吐く時の治療は体の根本を見直せる漢方薬もおすすめ
犬が朝吐く原因は、長時間の空腹だけではありません。胃腸炎や食道の病気、異物、内臓疾患なども考えられます。毎朝吐く場合や、下痢、腹痛、元気消失を伴う場合は、早めに動物病院を受診してください。
薬や食事の調整をしても繰り返す場合は、冷えや炎症、胃腸の働きなど、その子の体質まで確認することが大切です。当院では東洋医学の視点で、嘔吐を繰り返しにくい体づくりを目指します。

















