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- 黄疸で漢方薬治療しているソラシちゃん
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- 2020/12/23
- 腎臓や肝臓などの内臓疾患
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黄疸で治療しているソラシちゃんです。急に調子を崩してしまったソラシちゃんは、白目が黄色くなり黄疸の数値が基準値の10倍になってしまっていました。エコー検査では胆嚢のなかに、出来物のような影があり、西洋治療では黄疸の治療は、点滴くらいしか有効な手立てがなく、ソラシちゃんは点滴では逆に調子が悪くなってしまったので、当院で漢方薬治療をはじめました。
黄疸だけでなく、肝臓の疾患(肝炎、肝数値の上昇)は炎症の数値と連動していたり、炎症の治療で良くなることが、犬の場合は多いです。出来物が悪性でなければ、漢方薬で免疫をあげることで小さくなることも期待しての治療です。胆嚢の中に出来物がありますが、炎症の数値も高かったので、ソラシちゃんの場合もまずは漢方薬で炎症の治療をしました。また胆泥だった場合も同じ治療で改善することが多いです。
本来は漢方薬だけで治療したいところですが、黄疸がひどい場合(胆汁の流れが滞っている場合)は早く炎症による肝臓の詰まりをとらなければいけないので、今回はステロイドも併用しました。ステロイドによる副作用で肝臓が悪化することもありますが、そこも漢方薬による副作用の軽減も狙っています。
治療を始めて、すぐにソラシちゃん食欲や体調は回復しましたが、かなり炎症がしつこく、炎症の数値はなかなかすぐにはさがってくれなかったのですが、それでも地道に体質改善を続けて、黄疸は順調に少しずつ下がってきてくれました。ステロイドも少しずつ減らして、今ではやっと黄疸は正常範囲内に入ってます。炎症もまだ少しありますが、だいぶ安定してきました。あとはステロイドをどこまで減らせるかです。
当の本人は、なかなか体重が増えないものの、整体もしながら元気に過ごしています(^^)。