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1年中対策が必要!犬の冷えからくる下痢を東洋医学的に改善する方法とは
2026/01/17
胃腸の症状

「愛犬が最近よく下痢をするけれど、元気はあるし、病院へ行くべきか迷う……」と、不安を感じていませんか?実は、犬の冷えからくる下痢は、飼い主さんが想像している以上に多く見られる症状です。犬は毛に覆われているので、寒さに強いと思われがちですが、人間と同じようにお腹を壊してしまう可能性があります。


この記事では、犬の冷えが体にどんな影響を与えるのか、そして東洋医学の考え方を使った改善方法について分かりやすく解説します。愛犬の体質に合わせたケアを知り、繰り返す不調を根本から整えてあげましょう


犬は毛があるから大丈夫?実は冷えが原因で下痢をする


外と室内の温度差や、足元から伝わる冷たい空気のせいで、犬の体は想像以上に冷えています。犬が冷えを感じて下痢をしてしまう仕組みを、まずは知っておきましょう。


冷えが体に与える影響

犬の腸はとってもデリケートで、冷えにとても敏感です。東洋医学では、お腹(消化器)はいつもポカポカと温かい状態を保つことが大切だと考えています。

もし体が冷えてしまうと、消化する力が落ちてしまい、それが下痢を引き起こす原因となります。特に子犬やシニア犬、小型犬、もともと体力が落ちている子は、冷えの影響を強く受けやすいため注意が必要です。また、冷えのせいで血の流れが悪くなると、お腹だけでなく皮膚にかゆみや炎症が出てしまう可能性もあります。


冬は下痢に要注意

冬の時期は、寒さによる直接的な冷えが体への大きな負担となります。


・気温が下がることによる体温の低下

・フローリングなどから伝わる『床冷え』

・お散歩から帰ったあとの急激な体温低下

・寝床やお腹周りの防寒不足


東洋医学では、冷えは体の中のエネルギーや血液の巡りを邪魔するものだと考えられています。お散歩などの外出を控えていても、冬場は室内で体が冷え切っている犬も多いです。耳の先や足先が冷たくなっていないか、こまめにチェックしてあげましょう。


夏でも対策したい冷え

夏の下痢には、冷えが隠れていることがあります。エアコンの風が直接当たったり、冷たい床でずっと寝ていたりすることは、季節に関係なく体の中を冷やしてしまいます


ただし、夏の時期は冷えよりも、熱が体にこもって起こる炎症性の下痢や胃腸炎が多いという特徴もあります。西洋医学では、冷えによる下痢も熱による炎症も、どちらも胃腸炎と診断されるのが一般的です。しかし、東洋医学の視点で見ると、冷えが原因の下痢は、いわゆる炎症性の胃腸炎とは性質が異なると考え、それぞれに合った対策を選んでいきます。


犬のこの症状は冷えからくる下痢?それとも病気?受診の目安とは


愛犬の便がゆるいとき、それが犬の冷えによる一時的な下痢なのか、それとも病気なのかを見極めることは非常に重要です。


冷えが関係する下痢の特徴

冷えが原因の場合は、次のような特徴が見られることが多いです。


・下痢はしているけれど、元気や食欲は比較的ある

・水のような便ではなく、少し形が崩れた軟便くらい

・便の色はふだん通りの黄色~茶色が多い

体が冷えたタイミングに心当たりがある


まずはお腹を温めてゆっくり休ませてあげることが大切ですが、数日経っても改善しない場合は、専門家へ相談することをおすすめします。


すぐに病院に相談した方が良い症状

一方で、ぐったりして動かなかったり、大好きなごはんを食べなかったりするときは注意して愛犬の様子をみてください。また、便に血が混じっている、色が黒っぽい、あるいは白っぽい、何度も吐いてしまうといった場合も危険なサインです。何日も続いたり、症状が急激に悪化するときは、脱水症状や感染症の恐れもあるため、自己判断せず早急に動物病院を受診してください。


参考:アイペット損保 - 犬の下痢の原因と対策


犬が冷えで下痢を繰り返す…快適な生活を送るためにできること


何度も下痢を繰り返してしまう犬にとって、冷えからくる下痢への対策は、その場しのぎではなく体質から見直すことが大切です。


下痢止めには注意

下痢をしていると、ついお薬ですぐに止めてあげたくなりますよね。でも、下痢止めはあくまで症状を一時的に抑えるための対症療法です。無理に止めて、胃腸に負担をかけると慢性化させる原因にもなります。


下痢が続くと体力を消耗してしまうため、適切にお薬で症状を和らげながらも、同時に下痢の根本的な原因を解決してあげることが重要です。東洋医学では、冷えや体力の低下といった下痢の原因が放置されている限り、不調はまた繰り返されると考えます。


体質を整える考え方

もともとお腹が冷えやすい体質の子や、年齢とともに消化する力が弱くなっている子もいます。東洋医学の大きな強みは、「体を整えることで、症状が出にくい状態を目指す」という考え方にあります。


こうしたサポートには、漢方薬が有効な選択肢となることも。漢方薬は、その子の持っている力を引き出し、内側から温める力を補うことで、下痢を繰り返さない体づくりを助けてくれます。目の前の症状を消すことだけを目的とするのではなく、体全体のバランスを整えてあげましょう


生活の中でできる冷え対策

毎日の生活の中で、飼い主さんができる工夫はたくさんあります。東洋医学では、おなかと足元を冷やさないことが大切です。


寝床を暖かく保つ:毛布を増やしたり、ペット用ヒーターを適切に活用

床の冷気を遮断する:フローリングにカーペットやマットを敷いて、下からの冷えを防ぐ

お散歩の時間を工夫する:寒い日は太陽が出ている暖かい時間に歩き、帰宅後はドライヤーなどで体を温める

エアコンの直風を避ける:冷たい風や温風が直接当たらない場所に寝床を設置

お腹と足元を温める:お出かけ時や寝る時に、犬用腹巻を使う


犬の冷え・下痢についてよくある質問


Q1. 犬に漢方薬って本当に効果があるの?下痢にも使われているのでしょうか?

はい、冷えが関係している下痢の場合、漢方薬が役立つケースは多くあります。漢方薬は、下痢という症状だけを見るのではなく、「なぜ下痢をしているのか」という体の状態そのものに目を向けます。


冷えによって消化する力が落ちている子には、

・お腹を内側から温める

・弱っている胃腸の働きを助ける

といった目的で漢方を使うことがあります。


Q2. 漢方薬はどのくらいの期間飲むもの?ずっと続けないといけませんか?

漢方薬は、一生飲み続けなければいけないものではありません。その子の体調や体質が整ってくるにつれて、量を減らしたり、休薬したりする場合もあります。漢方は体調の根本を整える目的で使用できるため、元々冷えが強い子は、体調安定のために続ける場合も多いです。


Q3. 人間用の漢方を犬に飲ませても大丈夫?通販で買ってもいいですか?

自己判断で人間用の漢方を犬に飲ませることは、おすすめできません漢方薬は自然由来ですが、すべてが「安全」というわけではなく、


・犬には合わない生薬

・体質や症状に合っていない処方


を使うことで、逆に体調を崩してしまうこともあります。「間違ったケアで悪化させたくない」「ちゃんと診てもらった上で選びたい」そう感じているなら、一度相談してみるだけでも大丈夫ですよ。


まとめ|犬を不調から守るには冷え対策を!下痢症状を楽にするためにできること


犬の繰り返す下痢は、「体が冷えているよ」というサインかもしれません。下痢という症状を止めることだけにとらわれず、適切な温めケアや漢方薬を使って、根本から体質を整えてあげることが健やかな毎日への近道です。


「飼い主として最善を尽くしたい」という想いが、愛犬にとって一番の安心につながります。もし不安なときは、一度東洋医学に詳しい獣医師に相談して、その子にぴったりのケアを見つけてあげましょう。


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