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- 【猫の冬の室温ガイド】快適に過ごせる温度は?寒さのサインと安全に過ごすポイント
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- 2026/01/30
- 治療方針、その他
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猫は「毛皮があるけど寒くないの?」「エアコンは何度が正解?」と、不安は尽きないものです。特に初めての冬を迎える飼い主さんにとって、寒さ対策は大きな悩みでしょう。猫は言葉で「寒い」と言えない分、飼い主さんが過ごしやすい場所を作ってあげることが大切です。適切な室温管理は、冬の病気を防ぎ、愛猫の寿命を延ばすことにもつながります。 この記事では、理想的な室温や、東洋医学の視点を取り入れた「冷え」に負けない体づくりを詳しく解説します。
猫にとって冬の理想の室温は?「寒い」のサインを見逃さないで!

猫が冬の室温を何度に感じるかは、人間と同じで年齢や体質により大きく異なります。 特にお留守番をさせるご家庭では、「自分がいない間に寒がっていないか」と心配になることもあるでしょう。猫がリラックスして、飼い主さんも安心して出掛けられるよう、 適切な環境を整えてあげてください。
理想の室温と猫による違い
猫が冬に快適に過ごせる室温は、一般的に20〜28度、湿度は50〜60%が理想です。 ただし、この数値はあくまで目安。冷気は床に溜まるため、 低い位置で生活する猫は、想像以上に寒さを感じているかもしれません。
・子猫やシニア猫: 体温調節機能が弱いため、成猫よりプラス2〜3度高めに設定・短毛種やスフィンクス: 毛が少ない猫種は体温を奪われやすいため、手厚い保温が必要・個体差を見極める: 数値だけで判断せず、愛猫が震えていないか、活発に動いているかを観察する
寒さが招く体への影響
寒さは猫の免疫力を低下させ、猫風邪や感染症のリスクを高めます。 特に冬場、最も注意したいのが「腎臓」へのダメージです。飲水量が減りやすく、腎臓にも負担がかかりやすいこの季節、急な冷え込みによる腎不全の発症や悪化には要注意。 血流が悪くなると、泌尿器系だけでなく、消化器の不調や関節の痛みも出やすくなります。冬の防寒は、まさに健康維持の要なのです。
猫が「寒い」ときのサイン
猫は体全体を使って「寒い」と以下のようなサインを送っていますので、見逃さないようにしましょう。
・お腹を隠すように丸まって寝ている・毛が逆立って、体が普段より膨らんで見える・普段より飼い主さんにべったりくっついて離れない・水を飲む回数が極端に減っている
また、トイレが寒いと行くのを我慢してしまい、膀胱炎のリスクが跳ね上がります。排泄リズムに変化がないか、注意深く見守ってください。
猫の冬の室温と”腎虚”の関係性|漢方薬治療でできることとは

西洋医学的な温度管理に、東洋医学の知恵をプラスしてみましょう。 そうすることで、寒さに負けない「根本から強い体」を目指せます。 症状を抑えるだけでなく、不調の根源にある「冷え」にアプローチできるのが、漢方治療の強みです。
漢方薬治療で根本原因の「冷え」の改善を目指す
東洋医学では、生命エネルギーの源である「腎(じん)」が弱った状態を「腎虚(じんきょ)」と呼びます。 寒さはダイレクトに腎を傷つけるため、漢方では「冷え=腎虚」と捉えて治療を行います。 漢方薬で腎を助けることは、単に表面を温めることではありません。猫が自ら熱をつくる力(代謝・血流)を底上げし、内側から巡りの良い体をつくることを目指しています。
腎を助ける=心臓の働きを助ける
東洋医学には「心腎連関(しんじんれんかん)」という言葉があります。 これは、腎臓と心臓が互いに深く影響し合っているという考え方です。 つまり、腎を健やかに保つことは、心臓のサポートにも繋がります。 冷えによる循環不全は、全身にさまざまな炎症を引き起こす原因にもなります。血流を整えることで、脳炎の症状やてんかん発作が改善するケースもあります。内側のケアは、猫の生命力そのものを支える土台となるのです。
どの部分がなぜ冷えているのかを見極める
冷えの現れ方は、猫によって千差万別です。大切なのは、その子の体のどの部分が、なぜ冷えているのかを丁寧に見極めることだと言えます。 たとえば胃腸の冷えには、お腹を温めて消化機能を助ける漢方薬を選び、一方で、肝臓の冷えや不調には、代謝を整えるアプローチを行うのが効果的です。このように、その子の体質にぴったりの方法で「気の巡り」を整えてあげましょう。こうしたケアを積み重ねることで、厳しい冬の寒さの中でも、猫本来の健やかさをしっかりと引き出すことができます。
猫と快適な冬を過ごすために…安全な室温管理のポイント

猫が寒さに弱いと分かっていても、「留守中に冷え込まないか」「暖房の事故は大丈夫か」と外出中も気がかりですよね。 しかし、正しい知識で環境を整えれば、留守中も夜間も愛猫を安全に守れます。管理のコツを掴むことで、猫は冬も元気に過ごせるようになり、飼い主さんも「寒がっていないかな?」という不安から解放されるはずです。今日から実践できる、安全で快適な住環境づくりのポイントを確認しましょう。
猫が過ごしやすいスポットを用意する
猫は家の中で「一番快適な場所」を見つける天才です。 暖房の効いた部屋に閉じ込めるのではなく、暖かい場所と、少し涼しい場所の両方を用意しましょう。猫が自分の気分で居場所を選べる「選択肢」が大切です。
意識的に水分摂取を促す
冬は喉の渇きを感じにくく、飲水量が減りがちです。 水が冷たすぎるとさらに飲まなくなるため、ぬるま湯を用意するなどの工夫をしましょう。 乾燥対策としてウェットフードを取り入れ、食事から自然に水分を補給させてあげるのもおすすめです。
暖房器具を使うときの注意点
便利な暖房器具も、猫の特性を理解して安全に使いましょう。
・エアコン: 温度を保てますが、空気が乾燥します。加湿器を併用し、喉や粘膜を守ってください。・床暖房・こたつ: 快適ですが、長時間触れ続けると「低温火傷」のリスクがあります。
お留守番の際も暖房は活用して良いですが、暑くなった時に猫が逃げられる「涼しい場所」を必ず作っておいてあげましょう。
猫の冬の室温でよくある質問
Q.猫が寒かったらかわいそうなので、なるべく暖かくしてあげた方が良いでしょうか
暑くなりすぎても体調を崩してしまうため、暖かい場所と涼しい場所を用意するのが大切です。猫は自分で心地の良い場所を探すことができますので、選択をできるようにしてあげましょう。
Q.猫が寒くて調子を崩していないか心配です。どのようなポイントを観察すれば良いですか
猫が寒いと、見た目の様子や飲食に影響がでます。例えば、体を小さく丸めて寝ていたり、水を飲む量が減ったりします。寒さは直接、生命エネルギーの源である「腎」を傷つけるため、猫が心地の良い環境を作ってあげると、健康で過ごせるきっかけとなるでしょう。
Q.猫の冬の室温対策以外に体の内側からしてあげられることはありますか
漢方薬では、寒さで傷つきやすい「腎」のサポートができます。腎を助けてあげると心臓のサポートにも繋がり、血流を改善し、全身の体調を整えられるケースもあります。漢方薬で体の内側をしっかり整え、病気に強い体づくりをしている猫ちゃんもいますよ。
まとめ|猫の冬の室温管理を徹底して不調を防ぐ!心と体を温めて快適な毎日を
猫にとって冬の室温管理は、大切な健康管理そのものです。 20〜28度を目安に、加湿や水分補給を組み合わせ、愛猫のサインに寄り添ってあげてください。環境を整えても元気がない場合は、体の中の「冷え」が原因かもしれません。 そんなときは、漢方で体の中から温めてあげて、愛猫との冬を元気に過ごしてくださいね。

















