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- 低アルブミン血症(リンパ球形質細胞性腸炎)で漢方薬治療している天藍ちゃん
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- 2020/04/08
- 胃腸の症状
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天藍ちゃんは原因不明な熱で検査をしたところ、著しい炎症数値(CRP,WBC)の上昇と、低アルブミン血症が判明しました。入院治療しても低アルブミン血症は改善せず、内視鏡検査でリンパ球形質細胞性腸炎と診断されステロイド治療が始まりました。多量のステロイド治療でアルブミンの数値は改善しましたが、免疫抑制剤(アトピカ)を併用しても、ステロイドを減らすと数値は悪化してしまい、このままでは薬の副作用で体がもたないので、当院で漢方薬治療をはじめました。
今の治療は異常を起こして暴走している免疫を、薬で無理やり抑えつけているだけなので、体や臓器だけでなく免疫に負担をかけてしまいます。それだけでなく、免疫の異常という原因を解決どころか、悪化させることになるので、一時的に症状を抑えることはできてもやはり限界があるのです。
漢方薬治療ですることは、その原因、つまり異常を起こしている免疫を整えて原因を解決し、(それでこそ)少しずつステロイドやアトピカを卒業していくことです。今までは順調に減薬しながらアルブミンの数値も回復できていますが、これらの薬は依存性が強いので、とても少ない量までは減薬できますが、特にこれだけ多量のステロイドを使っていた場合は完全に止めるのは難しいこともあります。