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犬の全身性エリテマトーデスで漢方薬治療しているさくらちゃん
2020/11/14
免疫性の炎症

さくらちゃんは、先日ブログで紹介した免疫介在性疾患である、全身性エリテマトーデスで漢方薬治療しています。
この病気は免疫異常によって、全身におこる炎症によって、体の痛みや歩行不全などさまざまな症状を引き起こします。

さくらちゃんの場合は、体が震え、痛そうに足をあげて歩けなくなり、また喉も痛くて食べ物を飲み込めない、肺炎を併発するなどの症状がありました。
半年西洋薬治療で治療にも関わらず、鼻詰まりや貧血(Ht値、)が徐々に進行し、
ステロイドを減薬すると再びCRPが上がるので減らせなく、漢方薬治療を選択されました。

西洋治療は、免疫抑制剤やステロイドでいかに炎症を抑える治療をするかになりますが、
漢方薬治療では、異常を起こしている免疫をいかに整えるかになります。
免疫が整ってこれば、少ない量でも炎症を抑えられるようになり、それがステロイドの減薬につながります。

ただ、ステロイドには依存性があるので、急いで減らしすぎるとリバウンドがおこります。
ちょうど薬の禁断症状のような状態です。
こういう場合は、かなり激しい炎症がおきてしまうので、一度ステロイドを戻すしかないです。肺炎など別の炎症としてあらわれることも多く、ステロイドを戻さずに抗生物質だけではコントロールできなく、重症化することも多いです。

さくらちゃんも最初は順調に免疫抑制剤を止め、ステロイドを減薬していましたが、リバウンドで急激に悪化してしまったので、漢方薬の量を増やすのと同時に、ステロイドを増やしています。
炎症(CRP)が落ち着いてから、今度は慎重にステロイドを減薬していっています。

西洋治療だけのときとは異なり、貧血は順調に回復し、体調もとてもよくなり、病気になってから今までで一番元気で、いつものさくらちゃんを取り戻しています。
大好きなおでかけも、毎週行くことができるようになりました(^^)。
こういうことができるのも、体調から整える漢方薬治療のいいところです。

こういう炎症の病気があると、免疫介在性溶血性貧血も併発することが多く、これも炎症をコントロールしないと、鉄剤などのサプリメントでは改善しないです。


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