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炎症性腸疾患IBDにおける漢方薬治療
2020/10/24
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人においても動物においても、アレルギー疾患と同じく増えている炎症性腸疾患(クローン病+潰瘍性大腸炎)、人間における日本の患者数は、2014年時点で21万人、なかでも潰瘍性大腸炎は2000年頃と比べて2倍以上に増えているようです。
つまり、一国の首相がこの病気が原因で辞任せざるをえなくなるように、今の西洋医学では治療が困難な病気です。



腸の中は、食べ物や腸内細菌などさまざまな抗原と接する場所なので、免疫反応は異物を攻撃し排除する反応(正の応答)と無害だったり有益なものに対しての不要な攻撃を抑える反応(負の応答)が、絶妙なバランスの上で腸の環境は保たれているのですが、
このバランスが崩れ、攻撃すなわち炎症が勝ってしまう状態が炎症性腸疾患の免疫状態です。

免疫のバランスが崩れることが原因なので、当院の漢方薬治療ではそのバランスを整える治療を行います。
バランスを整えることは、漢方薬治療が得意です。
一方で、西洋医学は何かを止める、促進するということが得意ですが、バランスを整えるのは苦手です。
ステロイドや免疫抑制剤(つまり炎症を止める)では一時的に炎症を抑えることができても、免疫のバランスは逆に崩れていくので、だんだん炎症をコントロールできなくなります。また抗生物質も併用することにもなるので、腸内細菌のバランスも崩すことになります。

漢方薬治療は、症状が落ち着いてからゆっくり、、、と考えられる方も多いのですが、
西洋医学でコントロールできなくなってしまった時は、特に、免疫のバランスを整えないと、症状は改善していかないので、
どんどん症状が悪化していったり、ステロイド漬けで体調を崩したりしていくことが多いですが、
こういうときこそ、しっかり漢方薬治療を併用して免疫のバランスを整えたいところです。

また漢方薬なら、サプリでもなんでもいいわけではなく、しっかり体のバランスを整えられる漢方薬と診断が必要です。


メアリーちゃんが漢方薬治療を始めたときは、吐いてばかりで食べられず、それこそお尻から血のような下痢しかでなかったのですが、そこから漢方薬でしっかり体調を維持できています。
体のバランスが整ってからこそ、体調が安定して、リバウンドせずにステロイドも減らしていけます。




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