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- 「枯れるように旅立つために」は
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- 2025/07/16
- 治療方針、その他
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最期まで苦しまず、穏やかに過ごす、最期の日まで自分でトイレに行ったり、食事を食べたり、、、不治の病や癌、腎不全でも漢方薬で治療している子は、病気に関わらず、最期まで穏やかに眠るように亡くなることが多いです。
ただ症状を抑えるだけでなく、たとえ治らなくても、病気の原因になっている、体のバランスや免疫を整え続けてあげることが大切です。つまり、「病気と戦うだけではなく、体もケアしてあげる」ということです。それが生活の質を最後まで守ることにつながります。
一方、ステロイドや抗がん剤に限らず、症状に蓋するだけの治療は、体力が落ちてくると、抑えてきた症状が一気にぶり返し、それによって苦しむことになります。
たとえば癌の治療、漢方薬で免疫をサポートしながら癌から広がる炎症をコントロールできれば、たとえ進行しても症状は抑えられ、穏やかに、結果的に延命にもつながります。しかし、抗がん剤で免疫を壊したり、対症療法やステロイドで(もともと弱っている)免疫を弱らせてしまうと、しまいには炎症(免疫)が全身に暴走し、多臓器不全によって、吐血したり、下血したり、苦しむことになります。
腎不全でも、点滴はある程度必要ですが、点滴だけでは水を代謝できなくなり、体が浮腫み、胃腸症状や発作など様々な症状の原因になります。点滴をしながらも、水の代謝を漢方薬でサポートしてあげることで、腎不全が進んでも、症状を抑え、穏やかに過ごさせてあげることができます。