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新型コロナ治療薬と免疫力
2020/05/09
治療方針、その他

2020.5.8神戸新聞より

特例承認されたレムデシビル
新型コロナウイルス感染症に対して、この薬はウィルスの増殖を抑える働きを期待されています。つまり細菌に対する抗生物質のような役割です。
肝障害や腎障害など重度の副作用も報告されていますが、薬が効いてウィルスを抑えている間に、自分の免疫性がウイルスに打ち勝つための猶予期間を与えてくれることが望まれています。

また、今承認が急がれているアビガンも、使われるステージは違えど同様にウイルスの増殖を抑える働きが期待されています。
(こちらも同様に、催奇形性や流産や死産といった副作用が報告されています)

ただ、抗生物質と同じように、最後の砦は自分の免疫力であることには変わりません。
免疫力が弱いと、抗生物質が効きにくく耐性菌が出現しやすくなるのと同じように、この薬の効果も患者の免疫状態に左右され、効果がないどころか、ウイルスが耐性をもつ可能性があります。

こういう問題は今最も期待されるワクチンについても同様にあります。
ワクチン打たなくても発症せずに抗体を維持できる人もいれば、
免疫が弱いとワクチンを打ってなかなか抗体価が上がらない、
抗体価が上がってもすぐに抗体が消えて、再感染する人もいます。

2020.5.3神戸新聞より



結局最後は個人の免疫状態に委ねられるので、100%確実な治療はなく、結局最後はエビデンスという確率論になります。
感染しても発症しない確率、
発症しても早く回復する確率、
薬がしっかり効いてくれる確率
つまりは、これらの確率を上げるために、日々コツコツと免疫と体を整えるしかないです。

そしてそれは新型コロナだけでなく、いろんな病気でも同じことが言えます。
病気になる前にもちろん、漢方薬で体を整えて病気を予防できれば一番ですが、
病気になって西洋治療となっても、漢方薬治療を併用することで体と薬の効きをサポートし、回復を早め、素早く副作用のある対症療法から逃れることを目指すことができるといいです(^^)。

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