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- 「玄関まで迎えに来てくれる日が、また来た」――ステロイドを卒業したヴィーナちゃんの話
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- 2026/10/15
- 免疫性の炎症
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いつもは玄関までお迎えに来てくれるヴィーナちゃん。
6月のある朝、ベッドから動かなくなりました。血液検査では、炎症の数値(CRP)が27と大きく上がり、貧血も見つかりました。体の中で免疫が乱れ、自分の体に炎症を起こしてしまっている状態です。
ステロイドの注射で命の危機は越えたものの、ぐったりした様子は続いていました。そんなとき、飼い主さまが当院に相談に来てくださいました。ステロイドだけに頼らない、という選択
ステロイドは炎症をしっかり抑えてくれる、大切なお薬です。
ただ、炎症を「抑える」薬であって、乱れた免疫を「整える」薬ではありません。そのため、減らしたりやめたりすると再発しやすく、だんだん効きにくくなることもあります。東洋医学の目で見ると、ヴィーナちゃんは体の熱をしずめる力(陰)が足りず、熱がこもって炎症が暴走している体質でした。暑がりで、夜もぐっすり眠れない。そうした様子も、この体質のサインです。
ステロイドが炎症を抑えてくれている間に、漢方で体のバランスを整えてく。そうすることで、ステロイドを卒業できる体になります。そうしてはじめて、安全にステロイドを減らしていくことができます。
「炎症は下がったのに…」揺れた時期
漢方を始めると、炎症の数値はすぐに下がっていきました。ステロイドも早い段階で少量まで減らせました。
ところが貧血の数値は、なかなか上がってきません。「やっぱりステロイドだけで様子を見たほうがいいのでは」。飼い主さまが迷われたのも当然のことです。
私たちは、貧血は炎症より少し遅れて回復してくることが多いこと、そして今こそ体を整える大切な時期であることをお伝えし、一緒に見守ることにしました。そして、ステロイド卒業
7月。ヘマトクリット(貧血の指標)は30.7%から40%へ上がり、炎症の数値も正常に戻りました。
散歩の距離も伸び、あのぐったりした姿はもうありません。ステロイドをやめて漢方だけで様子を見ても、炎症はぶり返しませんでした。
「元気は100%。発症前に戻りました」
飼い主さまからいただいた、うれしい言葉です。オレンジの炎症の数値が下がり、少し遅れてティールの貧血の数値が回復。ステロイド(下段)はゼロになりました。
9月の検査でも数値は安定し、ヴィーナちゃんは今も元気に過ごしています。季節の変わり目に出てくる小さな不調も、そのときの体質に合わせて漢方で整えています。
さいごに
ステロイドは、必要なときにはしっかり使うべきお薬です。
大切なのは、炎症を抑えている間に、病気の根っこにある体のバランスを整えておくこと。それが「やめられる」体につながると、私たちは考えています。ステロイドを減らしたい、再発をくり返している。そんなお悩みがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
※効果には個体差があります。治療中のお薬は自己判断で中止・減量せず、必ず獣医師にご相談ください。

















