ブログ
- IBD(蛋白漏出性胃腸症)で治療しているさくらちゃん
-
- 2020/02/03
- 胃腸の症状
-
さくらちゃんは、蛋白漏出性胃腸症の治療です。数年前からアルブミンの数値が低い状態が続いていたのですが、いよいよ下痢がひどくなり、腹水も溜まってきたので、当院で漢方薬治療をはじめました。
漢方薬治療をはじめて、便の状態や元気はすぐに戻り、腹水も落ち着きましたが、低アルブミン血症がずっと続いていたためか、アルブミンの数値はなかなか上がってくれませんでした。
ステロイドなしでの治療が理想ですが、年齢と体力を考えて少しだけステロイドを使うことにしました(0.1mg/kg;通常の10分の1量あるいはそれ以下)。ステロイドが必要になっても、漢方薬で体質を改善していれば少しの量でもしっかり反応してくれます。またこの量ならば、その副作用は漢方薬でほとんど打ち消すことができるので、ここからじっくりステロイドを減らしてくことにしました。
まだ少しアルブミンの量は基準範囲には達さないですが、ステロイドを用いてからは2.0g/dlで安定してきたので、これを維持できるように様子をみながら少しずつ減薬しているところです。