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犬の慢性嘔吐で漢方薬治療しているリルケちゃん
2020/07/25
胃腸の症状

嘔吐は胃腸の不調の現れです。
食前や朝の黄色い嘔吐も同じで、胃酸過多には胃酸過多になる理由があります。
胃酸過多だからといって、その原因を解決せず、こまめに食べさせたり、胃酸を抑制したりして誤魔化すだけでは、やはり胃酸過多がさらに悪化するので、そのうち誤魔化せなくなって、セレニアで無理矢理嘔吐止めることになります。

胃の中が胃酸でいっぱいなのに、セレニアで無理やり止めると、胃酸の強い酸によって胃粘膜傷つくので炎症が起きます。
なので、内視鏡検査してもしなくても、あとはステロイド治療しかなくなってきます。

リルケちゃんも、よく吐くので1日5回食べさせたり、胃酸抑制剤を飲まないと、嘔吐が止まりませんでした。
ただでさえ胃の調子が悪いのに、寝る前に食べたり、1日5回も食べると、胃もたれするのは想像に難くないと思います。
もともと胃腸の動きが悪くなっているところに、次々に入ってくるので、胃腸が疲弊し、食べ物の運搬や消化吸収が間に合わなくなるためです。

胃の調子が悪いのに、「もっと食べてください」という医者がいるでしょうか。
普通は消化の良いものを食べさせたり、胃を休ませることが推奨されます。
犬の胃腸にも休む時間が必要なのです。

なので、リルケちゃんの場合は、漢方薬で胃酸や胃の炎症を抑えながら、どんどん食事回数を減らしていきました。
今は食事回数は1日5回から3回に減らし、そのうちの朝と夜の分はふやかしてできるだけ消化がいいようにして、さらに少しずつ減らしていっています。
それでも、西洋薬なしでもう1ヶ月以上吐かずに過ごしています。

原因を解決せずに、症状を抑えるだけの治療を続けると、治療によって逆に体に負担をかけ、病状を悪化させることもあることは心に止めてもらえればと思います。



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