ブログ
- 病気の予防のための漢方薬治療;セイラちゃんのケース
-
- 2020/03/13
- 治療方針、その他
-
特に困った病気があるというわけではなかったセイラちゃん。
そんなセイラちゃんでも当院の漢方薬治療を始められた理由は、同居犬が若くして亡くなり、もうすぐ10歳になるセイラちゃんが、すぐに治まったものの、生まれてはじめて膀胱炎になって、衰えを感じるようになり、より長く健康でいられるようになにかできないかと感じ、まずは、こんな漠然とした症状でも漢方薬できるのかどうか、当院に通院されているお友達と一緒に質問されにいらっしゃいました。
東洋医学では、体質の崩れから、病気の兆候は早いうちに現れると考えます。なので、本来は病気になってからよりも、病気になる前に体質や免疫を補正することが望ましいと考え、漢方薬治療本来の目的でもあります。
セイラちゃんの場合、少し炎症体質に偏っていたのと、胃腸の弱さが見られたので、それらを改善する漢方薬を少しずつ開始することにしました。
2週間後いらっしゃった頃には、指摘されるまで気にならなかった目の赤み(炎症の兆候)が改善し、食ムラもなくなったようです。なにより、(漢方薬を始めると実感される方が多いのですが)とても元気に、昔のように小走りしてはしゃぐようになったようです。そしてお尻をこすることもなくなったとのことでした。
歳のせいだと気に留めなかったり、いつものことで見逃していた症状は、意外と免疫や体質の崩れによる病気の予兆ということがよくあり、漢方薬治療して元気になって始めて、(あるいは病気になってしまってから)実は今まで体が辛かったのだなと実感されることは多いです。