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血小板減少症で漢方薬治療中の福ちゃん
2020/03/04
免疫性の炎症
犬の血小板減少症で漢方薬治療している福ちゃん
















福ちゃんは、血小板減少症の治療です。
漢方薬治療始める前の西洋治療では、通常使用される量の4倍ものステロイド(4mg/kg)使用でやっと血小板の数値が回復しましたが、
その副作用で足の力が弱り、2本足で立てないどころか、トイレもままならない状況でした。
(また血液にもステロイドの副作用で貧血や白血球の増加がみられていました。次回解説予定です)

免疫抑制を併用しても、ステロイドを少しでも減らすと、また血小板が減少してしまい、藁にもすがる思いで当院にいらっしゃいました。

免疫が弱って暴走し血液の中で炎症を起こしている状態なので、弱った免疫を漢方薬で回復させるしかなく、
それをせずに炎症を抑えるために、こんなに多量のステロイドを使っては、早かれ遅かれ臓器が悲鳴をあげるか、免疫が壊れ、ステロイドすら効かなくなってしまいます。

しかし、リバウンドがおこるので、漢方薬を使っても急にステロイドを減らすわけには行かないので、こういうケースでは、ステロイドの副作用で体か免疫が壊れるか、漢方薬による回復が間に合うか、、、時間との戦いになります。

福ちゃんの場合、すでに貧血が出始めていたので、多量に漢方薬を飲むのと、リバウンドが出ないように慎重に、でもできるだけ早く減薬することで、一時期は貧血が進んで危なかったのですが、なんとか危機を乗り越えました。

ここまでこれば(ステロイドが減って数値を維持できれば)もう大丈夫です。
症状を抑えるだけの西洋医学とは違い、根本から治しているので漢方薬を飲んでいれば再発は防げるのです。
足腰も戻り、元通り楽しくお散歩に行っています(^^)。

犬の血小板減少症で漢方薬治療している福ちゃん犬の血小板減少症で漢方薬治療している福ちゃん

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